お芝居 白雪姫










 昔昔ある所に、白雪姫と呼ばれるお姫様がいました。

ク(うまく外見特徴飛ばしたな)

 母親のいない白雪姫は、父である王さまと平穏な日々を送っておりました。
 しかしある時王さまが新しいお妃さまを迎えることになりました。
 新しいお妃さまは大変美しく、そして自分が一番美しくなければ気が済まない性格でした。
 お妃さまは魔法の鏡に語りかけます。

ス(何故俺がこんなコトを・・・)
ジ(いいじゃん、いつも壁に話し掛けてるように話せば)
ス(・・・・・・・・・)

「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰だ」
「お答えしましょう、それは貴女です」 
 魔法の鏡の答えにお妃さまは満足していました。
 しかし年月が経てば容色は衰えていくもの。
 とうとうお妃さまの恐れていた答えが返ってきてしまいました。
「お答えしましょう、それはティ・・・白雪姫です」

バ(にやにや)
ジ(にやにや)
ク(笑うな・・・!)
ティナ(・・・?)

 お妃さまはその答えを聞くと怒り狂いました。すぐに狩人を呼んで、白雪姫を森へ連れて行き殺すように命令しました。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・(にこにこ)」

ス(言い難い・・・・)
ティ(さっさと言わないと話が進まないッスよ)
ス(・・・クッ・・・)

「狩人よ、白雪姫を森へ連れ出し殺してくるんだ」
「・・・・・・そんな・・・ヒドイ・・・」

ティ(お芝居っすよ、ティナ)
セ(そうそう、お芝居だよ。スコールが本気でそんな事言う訳ないじゃない)
ス(・・・・・・言うんじゃなかった・・・)
ジ(ティナ本気で悲しそうな顔してっぞ!どうすんだよスコール)
ス(俺に言うな!)
ク(仕方ない、このまま次の場面に行こう)

 こうして狩人は白雪姫を森へと連れ出しました。

フ(ほら、ちゃんとシナリオにこうやって書いてあるだろ)
ティナ(早とちりしてしまってごめんなさい/にこっ)
フ(・・・ゴクッ)

 狩人は森の奥深くに白雪姫を連れて行くと、その場で待っているように言い残すと、城へと戻ってしまいました。

ティ(本当は殺した証拠に肝臓だか心臓を持って来いって言われるんすよね)
セ(さすがにそれは言われるティナが可哀想だから、このお芝居じゃ抜きにしたよ)

 さて、森に残された白雪姫でしたが、狩人の戻りを待ちくたびれて、森のさらに奥へとどんどん歩いていってしまいました。
 ずっと歩き続けて歩き疲れた頃、白雪姫は小さな家を見つけました。コンコンとノックをします。
「こんにちは」
 しかし返事はありません。白雪姫がノブを回すと扉はあっさりと開いてしまいました。
「誰かいませんか」
 白雪姫が身体を屈めて家の中に入ると、そこにはスープの入った鍋と小さなベッドが7つありました。
 人の気配はありません。
 お腹の空いていた白雪姫はスープを飲み干し・・・干さずに、塩を一つまみとバターを一欠片入れました。

ティ(・・・そこは素直に飲み干して欲しかったッス)
セ(折角ティーダが作ったのにね)

 よくかき混ぜて、もう一度味見をすると満足できる味になったのか、にっこり笑った白雪姫は鍋を置いて、家の中をぐるりと見渡しました。

ス(・・・何でこんなに散らかってるんだ)
ジ(家が狭いから皆がいろんなトコぶつかりまくってたからな。・・くそ、みんなでかいからって・・・ぶつぶつ)
ク(・・・おい、片付け始めたぞ)
バ(あ、オレのえのつく本が!)
フ(・・・だ、誰だティナもいる場所でこんな本を・・・ゴクッ)

 床に落ちている色々なモノを拾い集めて片付けた白雪姫は、並んだベッドに横になると、うとうとし始めました。
 歩き疲れていた白雪姫はそのままぐっすりと眠ってしまいました。

 暫くすると、家の住人である小人達が帰ってきました。
「起きて起きて、お姫様。ここは僕達の家だよ」

ティ(さすがにジタンは上手いっすねぇ)

「鍋のスープはお姫様の仕業かな」
 6人の小人達は寝ている白雪姫が目覚めるのを待ちました。

ク(なんで6人なんだ?)
バ(リーダー、角が引っかかってどうしても家の中に入れないんだよ)
ス(・・・何故兜を脱がないんだ・・・)

「ん、おはよう」
「おはようお姫様」
 目覚めた白雪姫は小人達に自分の事情を話し、ここに置いてくれないかと頼みました。
 小人達は快く承諾し、白雪姫は小人達と一緒に暮らす事になりました。

ラ(私はいつまで外に居ればいいのだ。フリオニールはいつ外に出てくる)
セ(フリオニールが次に外に出るのは老婆が出てくる時だよ)
ラ(老婆の出番はまだか)
ティ(邪魔だからウロウロしないで欲しいっス)
セ(・・・お妃さまが白雪姫が生きてたことに気がついて色々画策するシーンもパスした方がいいかもね。スコールとクラウドの出番が減っちゃうけどいいかな?)
ス、ク(・・・いいですとも。)(・・・セシルに「いいかな?」と言われると何故かこう言わないといけない気になるのは何故だ)
ジ(バッツー、出番早くなったから支度しとけよ)
バ(おー)
ティ(んじゃさっそく老婆がリンゴもって白雪姫の所へやって来るシーンから始めるっすよ)

 小人達に家から出ないように言われている白雪姫の所へ1人の老婆がやってきました。
「こんにちはかわいいお姫様」

ス(バッツの方がずっと可愛いぞ・・・)
ティ(そこのポンデ煩いっスよ)

「こんにちはおばあさん」
 老婆は持っていた籠から真っ赤に色付いたリンゴを差し出しました。
「おいしいリンゴがあるんだ、こんないい天気なんだから外に出てきて食べないか?」
「それもそうだな」
 白雪姫は言いつけを破って家から出ると、老婆からリンゴを受け取りました。

ラ(・・・私の出番は)
ク(無いぞ)
ジ(ちょっと、小人は仕事でいない設定だから隠れてないと!クラウドもリーダー押さえるの手伝ってくれよ)
ク(・・・きょ)
ジ(興味ないとか言ったら次はクラウド主人公で人魚姫だぞ。上半身裸で胸にホタテの貝殻の衣装な)
ク(・・・・・・)

 じーっと涎を垂らさんばかりにリンゴをみている老婆に気がついた白雪姫は、リンゴを二つに割ると半身を老婆に渡しました。
「いいのか?」
「食べたいんだろ」
「ありがとう!」
 老婆と白雪姫は仲良くリンゴを齧り始めました。

ク(まずいな・・・)
ラ(どうした)
ク(真実味を持たせようとリンゴに睡眠薬を混ぜてあったんだが)

バタバタリ。
 何という事でしょう。リンゴは毒リンゴだったのです。
 可哀想な白雪姫と老婆はその場に倒れて死んでしまいました。

ラ(フリオニール!)
ス(バッツ!)
ク(毒じゃない、落ち着け。まずはシナリオ通りに話を進めるんだ)

 家に帰ってきた小人達は倒れていた白雪姫と老婆を見つけ、悲しみました。
 そしてガラスの棺に

ティナ(・・・棺ひとつしかないんだけどどうしよう)
ジ(ここはこのジタン様にお任せさ!)

 小人達はガラスの棺に二人を押し込めました。

ティ(超狭そうっすね・・・)
ス(バッツ、寝ているお前は何て可愛いんだ…フリオニールと代わりたい・・・)
ジ(何かスコールの息が荒いんだけど)
セ(もうスコールの出番ないから、そのままそこらの木に縛り付けておけばいいんじゃない)

 小人達がガラスの棺の周りで嘆いている所に、隣の国の王子様が通りかかりました。
「・・・なにやってんのさ」
「ああ、王子様、実はカクカクシカジカで」
 小人達は呆れ顔の王子に今までの経過を伝えました。
 王子は溜息をつきながらガラスの棺を覗き込みました。
「エスナ」
 王子が一言呪文を唱えると白雪姫と老婆の目がパチリと開いたのです。
「うわっ、狭っ」
「何でバッツまで?!」
 目覚めた白雪姫と老婆を見て、王子は溜息をつくと「僕の役目は終わったね」と言って帰って行ってしまいました。

ティ(えーっと、これでめでたしめでたしっすか?)
セ(オニオン帰っちゃったし、もうお仕舞でいいんじゃないかな)
ラ(・・・結局私の出番はないのか)
ク(無いぞ)

 目覚めた白雪姫と老婆は小人達と一緒に幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。

ス(俺も混ぜてくれ・・・)

















天地還しの銀薙様から頂きました白雪姫!!
何故こんなカオスなキャストで物語をまとめられるのか。
アイデンティティともいえる兜を意地でも外さないWOLがたまりません。


ちょっ、リーダーださっww

クラウド主役の人魚姫、いいですね。王子はティナですね!(えぇ〜)



淡々としたオニオンが…、実際やらせたらこんな感じっぽいですね、姫がティナだった場合以外(笑)
変態モード炸裂のスコールとかツボ多すぎて書き切れません!
ありがとうございました!!


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以下蛇足(笑)



うん、白雪姫ガタイ良すぎ…w
EXモードは入れるけど死亡フラグ。